セブンサミッツ
オーストラリア大陸最高峰。 標高1,930mまでリフトがあり、ルートも整備されているので、特別な登山技術は不要です。標高差約300mの登りですので、普段山歩きをされている方なら雄大な眺めと高山植物を楽しみながらのハイキングで登頂が可能です。
技術度 | 体力度 | ツアー日数 | 登山シーズン |
---|---|---|---|
1 | 1 | 7日間 | 11月下旬~4月上旬 |
アフリカ大陸最高峰。 一般ルートはマラングルートで、3つの山小屋を使いながら4泊5日、または5泊6日で登ります。技術的には難しいところはなくハイキングの延長で登頂が可能ですが、短時間で6,000m近くまで登るのでしっかりとした基礎体力と高所順応がポイントです。
技術度 | 体力度 | ツアー日数 | 登山シーズン |
---|---|---|---|
3 | 5 | 10〜14日間 | 6月下旬~10月上旬 |
ヨーロッパ大陸最高峰。 秀麗な双耳峰。5,000mを越えた高所でのアイゼン歩行を含む山岳登攀になりますが、ルートの大半が単純な雪上歩行のため、ルートを外れないよう注意すれば技術的に困難な個所はありません。また、5,000mエリアで標高差1,000mを登りますので、しっかりとした基礎体力が必要です。
技術度 | 体力度 | ツアー日数 | 登山シーズン |
---|---|---|---|
3 | 5 | 10〜14日間 | 7月~9月 |
南米大陸最高峰。 7,000m近い標高のため、しっかりとした基礎体力と高所順応がポイント。登山技術としては斜度のあまりない雪稜で長時間のアイゼン歩行がスムーズにできれば問題ありません。テント生活が続きますので、ある程度、設営や食事準備などができる必要があります。
技術度 | 体力度 | ツアー日数 | 登山シーズン |
---|---|---|---|
4 | 6 | 22日間 | 12月中旬~2月上旬 |
南極大陸最高峰。 約30度の雪稜登攀があり、フィックスロープをアッセンダー登る技術、自身で荷上げができる基礎体力が必要です。氷河セルフレスキューとソリ操作の技術も必須となります。また、気温差が激しく、低い時は-40℃近くまで下がることがありますので、超低温下での自己マネージメントも必要となります。
技術度 | 体力度 | ツアー日数 | 登山シーズン |
---|---|---|---|
4+氷河 | 4+荷上 | 22日間 | 11月~1月下旬 |
北米大陸最高峰。 標高に比べて気温、風、気圧などの条件が厳しく、ポーターもいないので、総合的な登山経験と体力が必要です。長時間のアイゼン歩行と35度程度のフィックスをアッセンダーで登れる技術、自身でソリを使い、40㎏程度の荷上げをするしっかりとした基礎体力と豊富な登山経験が必須となります。雪上でのテント生活が続きますので、設営や食事の準備等もある程度自分でできる必要があります。
技術度 | 体力度 | ツアー日数 | 登山シーズン |
---|---|---|---|
5+氷河 | 5+荷上 | 25日間 | 5月上旬~6月下旬 |
ついに世界最高峰のエベレストです。 FIXロープをアッセンダーを使いながら登りますので、技術的には雪稜、岩稜登攀の基本をマスターしていればチャレンジ可能です。しかし、高所や強風など過酷な条件下での登山となりますので、その中でも確実に基本動作ができるように十分な経験が必要です。キャンプでの設営、食事の準備等も、は基本的にスタッフが行いますが、ある程度自分でできる必要があります。
技術度 | 体力度 | ツアー日数 | 登山シーズン |
---|---|---|---|
6 | 6 | 51日間 | 4月~6月上旬 |
コジオスコ以外にもオセアニア最高峰にチャレンジ。秘境にあり入域が難しく、冒険要素の高い登山なので公募隊としています。ダブルユマールで通過する箇所など、難易度の高い岩登りの技術が必要です。
技術度 | 体力度 | ツアー日数 | 登山シーズン |
---|---|---|---|
7 | 4 | 22日間 | 4月~11月 |
セブンサミッツへのステップアップ
[font size='22px' color='#cc0000' class='b']一歩一歩着実にステップを踏めば、セブンサミッターも夢ではありません。[/font]
初めて山歩きをする人が、装備の使い方、パッキング、フットワークなどの登山の基本をマスターして、足場の不安定なガレ場、ザレ場を経験。標高差800m程度の山を余裕を持って登れる体力をつけ、山に慣れながら、低山から標高2,000m程度の一般ルートを、余裕をもって歩けるようになるとクリアです。
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よりバランスが必要で、軽く手を使う岩場、鎖場、雪渓などを通過したり、雪の降ったすぐ後の低山、残雪期のアルプスなどでアイゼン歩行を経験。 標高差1,000mの程度の山を余裕を持って登り、山小屋に宿泊して連日登山できる体力が必要。本格的な岩稜が含まれない北アルプスなどの3,000m級の山に余裕を持って登れるとクリアです。
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セブンサミッツは高所登山がほとんどです。4,000mを越えると顕著に高度の影響ができてきます。高所登山特有の登り方をマスターしなければ、いくら体力があっても登ることができません。実際に富士山などに登りながら、ペース配分、休憩の取り方、水分・エネルギー補給など、高所順応の効率よい方法をマスター。特に高所での呼吸法を覚えると歴然と高所順応がしやすくなります。
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キナバル、ウイルへルムなど、4,000m峰を経験しておくと、高所での体調の変化を経験できるので、スムーズにキリマンジャロにチャレンジできます。
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キックステップ、アイゼン歩行、ロープを繋いでの歩行、雪山を快適・安全に歩くためのウエアーなど、装備の知識をマスター。雪に慣れて、アイゼンを引っ掛けないようにバランスよく歩けるようになったら、尾根筋や傾斜のある斜面などバランスが必要な場面でアイゼン歩行を経験。ガイド登山で積雪期の八ヶ岳・赤岳の地蔵尾根が登れるようになるとクリアです。
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クライミングジムやアウトドアのゲレンデなどで、三点確保の基本を理解し、しっかりとしたホールドのあるルートを登ることができるレベル。また、ロープで確保された安心感の中で、足がすくまないように高度感に慣れること。たとえば、各ゲレンデの初級ルートや、槍ヶ岳の穂先などをスムースに登れるようになるとクリアです。
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アコンカグアの標高はほぼ7,000mありますので、メラピーク、アイランドピークなど6,000m前半の高所順応と遠征登山の経験があるとスムーズにチャレンジできます。
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北アルプスの岩稜を含む3,000m級縦走登攀。剣岳、西穂から奥穂のジャンダルム、キレットなど高度感のある岩場をスムーズに登攀できる。また、ヨーロッパアルプスのスケール感に対応するために、ゲレンデやクライミングジムで、簡単なルートを腕力で強引に登るのではなく、バランスよく、力を掛けずにスムーズに登ることができればクリアです。
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ステップ6をクリアした人の次のステップは、岩と雪のミックスルート。よりバランスが必要で総合的な登攀力が求められます。残雪期の剣岳や冬季八ヶ岳バリエーションルートを想定。岩と雪、場合によっては氷のルートを登攀するためにピッケル、アイゼン、そして手袋を使用した登攀で、総合的な技術、体力、スピードが求められます。
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マナスル、チョー・オユーなど、8,000m峰にチャレンジ。 エベレスト公募登山隊に参加するためには、8,000m峰の登山経験が必要です。
[button url='/kobotozantai' title='公募登山隊' color='#ad8f3a' icon='' newwindow='' size='' class='' rel=nofollow]
参考装備表
A:コジオスコ B:キリマンジャロ C:エルブルース D:アコンカグア E:ビンソン F:デナリ G:エベレスト H:カールステンツ
品名 | 数量 | A | B | C | D | E | F | G | H | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハイキングシューズ | 1足 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ハイカットで防水・透湿性能のあるもの。 |
登山靴 シングル | 1足 | △ | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ | 岩登りのしやすい靴。アイゼンが装着可能なもの。 |
登山靴 ダブル | 1足 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | 雪稜歩きに適した靴。二重靴が保温力が高く良い。 |
高所登山靴 | 1足 | ✕ | ✕ | ✕ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | 保温力の高いオーバーシューズ一体型のものが便利。 |
大型バッグ | 1個 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | スーツケース等。日本出発時の個装梱包用。 |
ポーター用バッグ | 1個 | ✕ | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ダッフルバッグ型が便利。70〜80L程度。 |
ザック(30〜40L) | 1個 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | アタック時の装備がすべて入る大きさ。 |
アイゼン(10〜12本爪) | 1組 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | 縦走用等の用途の広いもので、アンチスノー付。 |
ピッケル | 1本 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | 55〜65cm程の縦走用。シンプルで軽量なもの。 |
ストック(2本組) | 1本 | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | アプローチ、雪稜歩行、高所のバランス保持に有効。 |
ヘルメット | 1個 | ✕ | ✕ | ✕ | △ | △ | △ | ◯ | ◯ | 山岳登攀用。軽量で温かい帽子の上から被れるもの。 |
安全ベルト、ハーネス | 1本 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 軽量で防寒ウェアの上から装着できるもの。 |
カラビナ | 適数 | ✕ | ✕ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 安全環付きカラビナが必要になります。 |
スリング | 適数 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | レスト時など、セルフビレイを取る時に利用します。 |
アッセンダー(ユマール) | 1組 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 急斜面、セラック帯のフィックスロープに使用。 |
レインウェア | 1組 | ◯ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | ◯ | 防水・透湿性能の高いレインスーツ。 |
アウターシェル(一番外側のウェア) | 1組 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | オーバージャケット・パンツ。急な降雨には雨具、高所では防寒・防風着として使用できるもの。 |
ミッドレイヤー(中間着) | 1組 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 薄・厚手のフリース、ウール・化繊系シャツ・ズボン等の組み合わせで、色々な温度に対応できるように。 |
ファーストレイヤー(下着) | 1組 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ポリエステル系素材のロングスリーブ・タイツが便利。吸水速乾性と動きやすさを両立したもの。 |
高所用ダウン上・下 | 1組 | ✕ | ✕ | ✕ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | 脱ぎ着が便利で、保温性の高いもの。 |
ダウンジャケット・パンツ | 1組 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 薄手のインナータイプ。キャンプ滞在時にも便利。 |
靴下 | 適数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | パイル状で保温性、クッション性に優れているもの。 |
薄手の手袋 | 1組 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 天候の良い時の手の保護に。岩稜は皮のもの。 |
厚手の手袋 | 1組 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 気温−20℃まで耐えられるもの。 |
オーバーグローブ | 1組 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | 厚手の手袋の上に装着できるもの。ミトンタイプが良い。 |
サングラス | 1個 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 雪上は非常に雪の反射が強いので、目の保護のために必要。 |
ゴーグル | 1個 | ✕ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 吹雪の時、強風時に必ず必要。 |
帽子(日よけ用) | 適数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | つばの広いハットタイプのもの。 |
帽子(防寒用) | 適数 | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 保温性が高く、耳を覆えるタイプのもの。 |
ヘッドランプ | 1個 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | 使用時間の長いもの。予備電池も忘れずに。 |
水筒 | 1個 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 1L程で携帯性の高いもの。ハイドレーションも可。 |
テルモス(サーモス) | 1個 | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 高所など行動中や夜間に温かい飲み物が飲める。 |
寝袋(厳冬期) | 1個 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | 厳冬期用。スリーシーズンをダブルでの使用も可能。 |
寝袋(スリーシーズン) | 1個 | ✕ | ◯ | ◯ | △ | △ | △ | △ | ◯ | 伸縮性があり、出入りがしやすいものが便利。 |
マット | 1個 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ウレタンマット、エアーマットの両方可。 |